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争いについて考える。 [自分なりの考え]

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飛行機雲さんの記事、世の中のことについて話ができる雰囲気って大事だと思う
それにトラバされた
ラスカル さんのショッキングな放送の二つの記事を読んで。

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以前、ユダヤ人大量虐殺ホロコーストの写真展を誘われ見にいったことがある。
子どものころ読んだアンネ・フランクの日記の世界が大人になってこの写真展の中
の展示資料や写真を見ることで、更にどんな残虐な史実だったのかを知った。
その資料や写真、当時の美術家たちの作品などは、あまりに生々しく鳥肌が立った
ことを覚えている。
アウシュビッツで、ガス室へと向かうユダヤの人々の表情・・・

第二次世界大戦時にナチスが占領地ポーランドに建設したアウシュビッツ強制収容
所で、150万人もの尊い命が毒ガスにて奪われた。
現在、広島の原爆ドームと同様に『人類が二度と繰り返してはならない20世紀の負
の遺産』として、ユネスコ世界遺産に登録され、ポーランド政府が国立博物館とし
て保存している。

原爆禁止を訴える写真展か何かも見に行ったことが学生の頃あったし、高畑勲監督
の「火垂るの墓」は観ていて辛く終戦記念日前後によく放映されていたがアニメな
のに辛くて観れない。

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この地球上に住む人間の数は昨年60億人を突破した。
イラク戦争や過去に埋められた無数の地雷、テロ・・・内戦。
増え続ける地球人口の中で、繰り返される戦争や抗争という争いが絶えないのは今
も昔も変わらない。

現在もどれほど多くの国や地域が危険とされていることか。
http://www.anzen.mofa.go.jp/(外務省海外安全HP地域別危険情報)

人は誰かの上に立ち、自分が優れていると思いたがる生き物なのだろうか。
優れたものを、と進化してきた過程を否定することはできないし、負けてたまるか
という闘争心やライバル心からより優れたものが生み出されることは事実であるが
一歩道を誤れば、それは争いを生んでしまう。

誰かより優れていると思いたい気持ちは、劣等感を否定したい心の表れだと、何か
の本で読んだ。
権力や支配したい心から争いは生まれる。
縄張り意識から・・・土地や資源をめぐり争いは生まれる。

そして一つの憎しみから生まれてくるのは悲しみと憎しみでしかない。
兵器を作るのも人間。それを動かすのも人間。
守るためであれ、攻めるためであれ、兵器を作ることは、戦いに備えての準備をし
ていることになるのではないか。

自然の災害による死は防ぎようのないときもあるだろう。
しかし、戦争による尊い命が奪われることは防ぎようのないことなのだろうか。

平和のための戦争、と謳って始まった戦争もあるだろう。
でも、最愛の人がそこで命を落としたら・・・?
それでも平和のためだと許せるだろうか?
残るのは戦争で命を奪われたことに対する悲しみと憎しみではないか。
そしてやり場のない怒りをぶつける先は・・・
その繰り返しになるだけだと思う。
今、地球上で起こっている戦いは全てその繰り返しなのではないか。

たまたま見つけた以下の文章に共感したので、載せておく。
http://www.takuro-no-war.jp/message.html


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コメント 21

私は広島出身なので、小さい頃からよく核実験反対の座り込みも見ていたし、身近に被爆者の方がいたのでよく話しを聞いて育ちました。
戦争の事は知っていて当たり前だと思っていましたが、転校したり引っ越したりしていかに実害のなかった地域の人が無関心かという事にも驚きました。
今もいつ第3次世界大戦が起こってもおかしくない世の中ですよね?
もっとみんな平和について真剣に考える機会があれば世の中もうちょっとマシになるような気がする今日この頃です。(たまにはまじめにコメントしてみます^^;)
by (2005-02-17 11:58) 

もも・てると「たからもの」たち

ユダヤ人大量虐殺ホロコーストの写真資料展は、まだ幼かった子ども達を連れて見に行きました。子ども達に理解出来るかどうかは分かりませんでしたが、戦争の悲惨さを語り教えるだけでなく、自分の目で見せておきたかったからです。子ども達は、小さいながらに心痛むものがあったようでしたので、連れて行って良かったと思いました。中には、目を背けたくなる写真などもありましたが、どれも全てしっかり見るべきだと感じました。

「火垂の墓」は、子どもを持つ親としては見るに耐えず、一度、大泣きしながら見てからは、どうしても見られずにいます。野坂氏の原作も読みましたが、こちらは更に壮絶な内容でした。哀しすぎて胸をえぐられるような思いがしました。

☆彡きゃさりんさん。
広島へは、小学校の修学旅行で「原爆資料館」へ行きますし、授業でも随分と習うので、関心の薄い地域があることは知りませんでした。
by もも・てると「たからもの」たち (2005-02-17 12:13) 

GEN11

私も「火垂の墓」は辛すぎて正視できません。
DVDがあって、たまに娘が「ほたる見たい」って言うのですが、私もカミサンも「頼むから勘弁してくれ」と言って断っています。
本当はキチンと見せて、伝えていかなければいけないことなのですが…(汗)。
by GEN11 (2005-02-17 12:22) 

みみず

なかなか自分の思いを表現することができない事柄ですが、
このように表現していただける文章があると、たくさんの人にみてもらいたいと
感じます。平和のための戦争なんて、存在しないと私は思います。そのことにはやく気づいてもらいたいです。
by みみず (2005-02-17 12:59) 

kiyo

「火垂の墓」・・・俺にも妹がいるので、見てしまうと辛くなります。
見ることのできない映画No.1です。。。
by kiyo (2005-02-17 13:41) 

ひな

**きゃさりんさん**
身近に戦争を経験した人や、戦争にまつわる場所がない限りは
自分から知ろうとしなければ知らずに終わってしまうのかもしれ
ません。私は少しでも知ることができて、良かったと思っています。
**ももさん**
ごめんなさい、おっしゃるとおりでした(-_-;)本文直しました。
言いたかった作品はこっちです(^_^;)
列車に乗って行っちゃいけないです(笑)
私も1度めは号泣して最後までみたのですが、放送されていても
(っていうか初回放映時に録ったビデオがありますが)みられませ
ん。でも、もっと残酷でもっと悲惨なことがあったのは想像するま
でもないのでしょう・・・
**GEN11さん**
そうなんですよね。きちんと伝えていくべきことなので、たまにもう
1度ちゃんと観ようと思うのですが、辛すぎてチャンネルを変えてし
まいます。(テレビで放送するとき)
**みみずさん**
平和を望んでも争いから生まれるものはほど遠いもののような気が
します。複雑な事柄だとは思うのですが、わたしの考えですし書い
てみました。
いつか子どもができても伝えたいことは変わらないと思うので。
** kiyoさん**
争いに関連する映画は洋画も邦画もアニメも辛いです。
旦那の好きなガンダムですが、こないだSEEDの前作をDVDで、
全て観ました。
ガンダムの世界初めてちゃんと観たのですが、戦争の起こる発端
はリアルと変わらないなぁって思いました。
子ども達やガンダムの好きな方はモビルスーツをかっこいいと思い
観たりするのでしょうが、私には国の思惑だったり、戦争の拡大し
ていく様だったり・・・現実世界のように愚かな顛末を辿っていく様が
観れて意外とためになりました。
by ひな (2005-02-17 16:27) 

kiyo

ガンダムは、世界観の設定が結構しっかりしているそうです。
僕はあまり見たことは無いのですが、昔、詳しい先輩に熱く語られました。その人もガンダム世代と呼ぶには若いのに。。。
戦争の映画は見てて辛いですよ。本当に。
by kiyo (2005-02-17 17:35) 

ichiro

戦争は悲惨ですよね。でもそこで思考が停止しがちです。
戦争反対で平和主義といいながら自分の国の選挙の投票に行ってなかったり。。国の方向性を決める選挙にいかないのは、なんだかひどく矛盾を感じたりします。
by ichiro (2005-02-17 22:16) 

素人写真

私は戦争が起きて欲しくない。だから,戦争のことを書いたものなどに興味があります。
機会があったら,次の本と映画をご覧になってみてください。
本「夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録」
映画「Killing Field」
戦争は知りませんが,平和っていいと思います。
by 素人写真 (2005-02-17 23:15) 

ridge

そうですね。
私も上手く気持ちを伝えられませんが...。

憎しみからは、憎しみしか生まれないのに。
一部の人のエゴで、多くの人が亡くなるのは許せないですね。
by ridge (2005-02-17 23:37) 

parana

日本には世界に類のない素晴らしい憲法があります。
読む度にズッシリと心に堪えます。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

素晴らしいです。
永久に、これを、放棄、するんですよ。
でも、この憲法、もうすぐ改悪されちゃいます。
時代に合わないからだって。

私の地区の選挙の投票率はいつも50%前後です。

もし、憲法が改悪されて、戦争して、愛する人を失っても、選挙に行かなかった人は泣く権利ないと思うなぁ。

人間はとても愚かです。
私はいつもそう思ってます。
だから、考える事を止めてはいけないと思ってます。
これから先、日本がどういう方向に向かおうとしているのか、しっかり見据えたいです。
by parana (2005-02-18 01:13) 

baron

長崎の原爆資料館俺は、修学旅行で見に行きました。
すごい衝撃だったな・・・
最近思うんですが
人間の汚い部分ってどうやったら消えるのかな
いじめだって、優位に立つことでストレス解消してるんでしょ?

そう言うのに打ち勝てる子供を育成して欲しいものだ
教育しだいでは、今後の犯罪の傾向も変わると思うけどなぁ

脱線しそうなので、コメントはこれまででw
by baron (2005-02-18 03:05) 

paranaさん、はじめまして。

憲法9条についてなのですが・・
今現在も米国の核の傘により、また駐留軍により守られているのです。金という代価を払いながら。
米軍の駐留がなければ、朝鮮戦争時代にソ連や中国に侵略されてもおかしくありませんでした。自衛隊という軍事力があることも大きいでしょう。
そう考えると・・卑怯な一文にさえ思えます。
アジアを見ただけでも、話しても通じない国がたくさんあります。
拉致問題しかり、竹島や尖閣諸島の問題はご存知ですか。
http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/senkaku/
http://www.pref.shimane.jp/section/takesima/top.html
本当に残念なことですが、元来平和的な思考の持ち主は、日本人くらいのようです。諸外国は、油断ならない人たちばかりなのです。
先日の、中国の潜水艦の領海侵犯など、その油断ならない諸外国の常識から
いえば、即刻撃沈するのが常識です。
また、大航海時代から数百年にわたり、ヨーロッパの国々はアジアを植民地にし搾取してきました、つい数十年前まで。
大東亜戦争が始まるまで、アジアで独立していたのは日本とタイだけです。
それ以外は、すべて植民地。支那も列強により虫食い状態でした。
つまり、外国と付き合っていくためには、お人よしでは仕方ないのです。
彼らは、弱みを見せればどこまでも付け込んでくるのです。
ですから、現状では武力をもっての解決も選択肢にいれておくのが当然だと思うのです。(既に核の傘にあります。)
1000年後には、必ずこの日本人のお人よしが世界を制すると思いますが。。
今はそうするしかないのです。
また、この憲法の成り立ちですが、「米国が日本を二度と立ち上がれないようにするため」に企てた法であり、強制的に押し付けたものです。証拠にドイツでは戦後も自主的に制定しています。
以上から、この憲法は無責任なものだと思っています。
当然戦争など、誰ものぞみません。
しかし、外交交渉をつくしても光が見えなければ、国家として犠牲を覚悟しても守らなければならないものがあると思っています。
by (2005-02-18 03:39) 

ichiro

とととさんの意見に同意です
自分の国は自分で守らないといけないと思います。
事実日本の主権を脅かしている国が周辺にあるわけで。
アメリカも日本が攻撃されたときにホントに守ってくれるとは思えないし。
攻撃されているのに”戦争反対!”と叫び続けても意味がないわけで。。
たしかに戦争は反対です。ただ攻められたときにどうするかというのを考えておかないといけないと思います。
by ichiro (2005-02-18 10:06) 

もも・てると「たからもの」たち

攻められた時にどうするかを考えておくことは大切だと思います。
ですので、今、「ミサイルが発射された場合に、速やかに迎撃出来るようにする」ように改めようとしていることに関しては、賛成出来ます。
でも、何となく自衛隊が、本来の目的である「自衛の為の部隊」から「進攻の為の部隊」へと変わっていこうとしているように思われるのは、私だけなのでしょうか・・・。
by もも・てると「たからもの」たち (2005-02-18 19:05) 

アキオ

今日は2月18日
初めてひなさんの記事を目にしてから(修正前ですね(^-^;)
コメントしようかどうしようか、ずっと考えてました。
はっきり言って、お気楽日記的な意味合いでso-net blogを書いて来たつもりでしたので、
言いたい事、をぶつけるにはコメントだとちょっと、
記事にしてしまうと重いテーマ。
と言う事で、迷ってしまいました。
で、今、自分の考えを自分の所でupする事にしました。
19日の朝にはあげるつもりですので、トラックバックm(_ _)m
オイラ思うに、戦争始める理由は、劣等感や優越感ではナイとオモいます。
情勢とオタガイの考え方の違いが、国が違うゆえにあまりにも違いすぎ
国が違うゆえに譲り合う事も出来ず、と、もっとナマナマしい物だと思います。
ハナから相手を理解しようとは思わない事、知らない事、そう言う事なんだとおもいます。
昨今のスポーツをアジア圏で見るとワカルとオモいますけど。
(アメリカの思惑指導の戦争のイメージが最近多いけれど)
by アキオ (2005-02-18 22:13) 

ichiro

日本の現在の状況から他の国の攻め入ることは非現実的なようにおもいます。
朝○新聞はなぜかそのようなプロパガンダを展開しますが。。
それよりも身近に核をもった独裁者と民族浄化をしながら他の国の主権を脅かす国があることを日本人は自覚するべきだと思います。
by ichiro (2005-02-19 14:40) 

phantom

はじめまして
TBさせていただきました。
戦争は反対です。
私の記事では戦争をするべき時はどのような時かを考えるコメントをいただいております。
肯定することはできませんがなぜ戦うかの考えも知っておくことは大事です。
by phantom (2005-02-20 01:23) 

kiyo

ひなちゃん。元気?
無理しちゃだめだよ~。
by kiyo (2005-02-27 17:33) 

感情があるからなのかな??

じぃさんがなくなりました。しばらく実家に帰ってました。じぃさんを励ましてくれた看護婦さん達にお礼言えなかったな・・・。
by (2005-02-27 22:35) 

luke

偏見や差別、人権侵害などの「見えない敵」と戦わざるを得ない人がどれだけいることか・・・。それがやがて「戦争」になる、Lukeはそう思います。身近なところに存在する「悪い芽」を見抜く「眼」、感知する「心」を養いたいと思います。
by luke (2005-03-04 11:53) 

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